家族のためにも考えよう、実は身近な相続税のこと【1/5】

1:税制改正と、開発・区画整理による地価上昇の影響

相続税について、「資産家になると大変だろうね」といったイメージをお持ちであったり、
「まだ先のことだろうから」とお考えの方も、そう珍しくないことでしょう。

しかしながら、相続税について正しく把握した上で「自分には関係ない」、
「今はまだ大丈夫」と言い切ることのできる方は、どれほどいらっしゃるでしょうか。
相続や税にまつわる実態をよくご存知ないまま、つい気楽な先入観を優遇し、
面倒事の気配を敬遠してしまってはいませんか?

相続税は読んで字の如く、相続する財産にかかる税です。
ご家族がこれまで何代にも渡って築き上げ、守ってこられた資産が、
いっときの無関心から大きな損失を被るとしたら……。
曖昧なイメージで「他人事」「先の話」と片付けてしまって良いものでしょうか?

例えば、平成27年1月1日から適用されることとなった税制改正では、
相続税の基礎控除や、税率構造の段階区分最高税率などが見直されています。
財務省 > 税制ホームページ > 平成25年度税制改正 > 資産課税

詳しくは後述しますが、この改正によって、相続税の申告や納税が必要になる層は広がり
また相続額が一定以上になる富裕層に対しては課税率も上昇したと言えるでしょう。

加えて、交通インフラ整備など開発の影響で、所有している土地の評価額が
今後上がってきそうな場合には、そちらも注意が必要です。
茨城県南においては、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)や、
つくばエクスプレスなどの影響を受ける地域が該当します。
国土交通省 関東地方整備局 > 常総国道事務所 > 圏央道の状況について
NAVITIME > つくばエクスプレス 路線図

実際のところ、総資産額が変動することで、新たに相続税の課税対象者となったり
先述の税制改正と相まって、納税額が一気に跳ね上がるケースも増えているのです。

損失を抑えるためには、適切な備えが必要です。
『FREEな相続』では、相続税に関して予め見通しを立てた上で、
前もって対策を講じることを提案し、そのお手伝いをいたします。

⇒上記のように相続税への対処でお悩みの方は、
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お問合わせ

「いまいち実感が沸かない」「もっと詳しく知りたい」とお考えの皆様方へ。
知識のない方にも親しみやすいよう、相続や相続税の基礎から順を追って、
専門家と準備を行うことの利点までを解説したページもご用意しています。

ぜひこの機会に、相続税対策はご家族の将来にも関わるものとしてご一考ください。

詳細な解説ページへ進む前に

これ以降の解説は、より身近に感じていただけるような例として、
茨城県南地域に在住の、50代一般女性の視点を軸に進めていきます。
80代前半のご両親と少し歳の離れた弟を持つ、しっかり者長女のC子さん。
どこにでもいる、子育てを終えた面倒見の良い女性です。

各ページの内容は、C子さんによる導入初心者の方に向けた解説要点のまとめで結んでいます。
ふとしたことから疑問や不安を抱き、相続税や土地といった専門分野に明るくない彼女が、
家族のためにと一念発起するのがお話のはじまりです。

ひとつのストーリーとして順にお読みいただくのはもちろん、気になる項目を優先したり、
あるいは解説後のポイント(オレンジ背景の囲み部分)のみご確認いただいても大丈夫です。

以下の索引は、全ての解説ページの最下部に付属しています。
解説を読み進める上での補助として、お役立てください。

解説ページ索引(全5回)

  1. 〈導入〉税制改正と、開発・区画整理による地価上昇の影響【このページです】
  2. 〈小耳に挟んだ噂〉軽々しく言えない・聞けない、大きなお金のハナシ
    1. 交通インフラ整備で、その周囲も開発が進む?
    2. 開発の影響で、土地が値上がりしたら?
    3. 値上がりした土地には、相続税対策が必要?
  3. 〈基礎知識〉相続と税にまつわる基本的なこと ~まずは下調べ~
    1. 相続とその範囲について知ろう
    2. 相続税の概要を掴んでおこう
  4. 〈詳細確認〉相続税って、他人事じゃないの? ~少し踏み込んで~
    1. 税制改正(平成27年1月1日施行)の影響とは?
    2. 更地の相続税対策には、賃貸物件を建てるべき?
  5. 〈実践〉結局のところ、自分にとってのベストな方法とは?
    1. インターネットで調べてはみたけれど
    2. 専門家に相談する利点 ~税理士事務所のご紹介~