3代相続があると財産が無くなるという噂を検証してみました

３代相続すると財産がほとんどなくなるという話を聞いたことがあるかもしれません。

このような噂話が出るくらい相続税は重税であるということなんでしょうが、今回はその３代相続無くなる説の金額を具体的に検証してみました。

設定は財産が１０億円、相続人は妻と子供２人、配偶者の税額軽減など特例は一切使わないこととします。

ちなにみこの計算はFreeな相続の「簡単相続税計算」を使って計算してみました。

 

初代

財産　　1,000,000,000円（１０億円）

相続税　　356,200,000円（３億５千６百２０万円）

残り　　　643,800,000円（６億４千３百８０万円）

 

２代

財産　　　643,800,000円（６億４千３百８０万円）

相続税　　192,210,000円（１億９千２百２１万円）

残り　　　451,590,000円（４億５千１百５９万円）

 

３代

財産　　　451,590,000円（４億５千１百５９万円）

相続税　　110,500,000円（１億１千５０万円）

残り　　　341,090,000円（３億４千１百９万円）

 

ということで３回相続があったら１０億の財産は３億４千万円以上残りました。

３代相続があるということは、もしかしたら１００年くらいかかるかもしれません。

その間に資産運用や節税対策を行えばここまで減ることはないと思われます。

平成２７年からの相続税の基礎控除の減額と相続税率のアップにより増税となりましたが、その増税後の計算でもこれだけ残ることになります。

したがって昔から言われているこの噂は大げさであると言えるでしょう。

といいつつも１００年かかるとはいえ、１０億の財産が３分の１くらいまで減ってしまうのは嫌でしょうから、しっかとした相続税対策を行い節税をしていきましょう！